ニコチンはタバコに含まれている主な成分です。ニコチン依存症という言葉も聞いたことがあるでしょう。このニコチンについてしっかり理解している人は少ないかもしれません。

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ニコチンはどんな害を体に及ぼす?

タバコとライター

ニコチンは主にタバコの葉に含まれるアルカロイドの一種で、タバコ植物が昆虫に食べられることを防ぐために作り出す毒物です。
溶液などを直接飲むと急性中毒を引き起こし、死に至る場合もある強い毒性を持っています。

ニコチンが人間の体にもたらす害は数多くあります。ニコチン単体の身体に及ぼす作用は、血管を収縮させる作用です。
その結果頭痛や肩こりを引き起こしたり、血圧や心拍数の上昇に伴って血管への負担が高まり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすリスクを高めたりします。

また、ニコチンは非情に依存性の高い物質なので、タバコやニコチンガム、ニコチンパッチなどの全ての形態においてニコチン依存症を発症させます。
最後の摂取から数時間ほど経つとニコチンへの渇望を覚え、その他の離脱症状が出てくるなど身体依存が形成されてしまいます。
ニコチンそのものの害と共に深刻なのが、中毒性のあるニコチンを取り入れる方法としての一般的な喫煙による害です。
タバコにはタールや一酸化炭素などの有害物質が多数含まれているため、喫煙によりそれらが体内に入ることで様々なリスクがあります。

例えばタールはアメリカの環境保護局によってグループA発がん物質に分類されている発がん性物質です。
油のようにべたべたとしているタールは喉や肺に付着しやすく、肺がんや食道がんを引き起こす危険性があります。

また、一酸化炭素は体内に入ることで酸素が欠乏した状態を引き起こします。
タバコの煙に含まれる一酸化炭素は環境衛生基準許容量の2000倍ともいわれており、息切れなどを起こす原因になっています。

さらに恐ろしいのは、乳幼児などに多いたばこの誤飲や、灰皿に張ったニコチンの溶けだした水を誤って飲んでしまうことで引き起こされるニコチン中毒です。
主な症状は嘔吐やめまい、脈拍の上昇などで、重篤な場合には呼吸麻痺などを引き起こすこともあります。
特ににニコチンの溶液は乳幼児ではタバコ0.5から1本分、成人では2、3本分のニコチン量を飲んでしまうと、死に至る急性中毒を引き起こす可能性が高いです。

ニコチンが体に及ぼす影響となりやすい病気

ニコチン自体にも高い中毒性があるため、それが身体に及ぼす影響は慢性化しやすいという特徴があります。
血管を収縮させる作用があるため脳や皮膚の血流を阻害し、その結果引き起こされる頭痛や肩こり、血液障害などの治療の際には、ニコチンへの依存をまず断ち切る必要があります。
また、高い毒性があるのでタバコの誤飲などによる急性中毒にも注意が必要です。

さらに、ニコチンを摂取する方法として最も一般的な紙巻きタバコに含まれる様々な有害物質による体への悪影響も深刻です。
特にタールは発がん性物質として有名ですが、それ以外にもタバコの葉や煙には多くの発がん性物質が含まれることが近年の研究により明らかになってきています。
それらの発がん性物質はのどや肺などにこびりつきやすい性質を持つタールと共に食道や肺に蓄積されることで、食道がんや肺がんなどを発症するリスクを高めます。

喫煙者はこうした発がん性物質のリスクと、ニコチンによる血流障害によって引き起こされる脳卒中や心筋梗塞のリスク、またタバコの煙の一酸化炭素による酸素欠乏症や呼吸器系疾患のリスクを背負っていることをよく理解し、健康に留意する必要があります。

喫煙者の中には自分の意志に関わらずニコチンの依存性によって喫煙をやめることができないという中毒状態にある人が多くいます。
体に様々な害が起きている自覚があり、禁煙をしなければならないと感じたら、自分一人で悩まずに禁煙外来などの医療機関を受診することも選択肢に入れておくといいでしょう。

多くの健康被害を引き起こし、重い病気の原因ともなる喫煙自体も、またニコチンの性質が引き起こす依存症という一つの病気とも言える症状なのです。

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